運動をする前には、ウォーミングアップが大切という事はみなさん周知の事実だと思います。その目的や効果についていくつか触れてみます。
まず、ウォーミングアップの目的について、ウォーミングアップの大きな目的は、2つあります。1つ目は、「試合や練習で最高のパフォーマンスを発揮するための準備」、そして2つ目は、「運動による怪我を未然に防ぐ」ということです。ウォーミングアップなくして、自身の100%の力を引き出すことはおそらく無理でしょう。ウォーミングアップ後に行う運動が練習であれ、試合であれ、その時の最高の状態で臨むことが勝利に繋がります。
では、ウォーミングアップにはどのような効果があるのでしょうか?皆様もご存じだとは思いますが、ウォームというネーミング通り、「体温・筋温を上げる」ということです。体温・筋温が上がることにより、血液循環がよくなり酸素の取り込みがスムーズになってきます。次に、「筋肉の柔軟性を高める」ということです。体温が上がってくると、筋肉に弾力性がでてきて柔軟性が高まります。それによって、関節の可動域が増し、体をダイナミックに動かすことが可能になります。そして最も重要といえるのが「筋肉への教育」です。実際に行う動きの予行演習を行っておくことで神経系の伝達が速くなり、本番での筋肉の反応時間も速くなります。これから行う運動を脳だけでなく、体に対してもしっかりと記憶させることで、体をスムーズに動かすことができるようになるのです。
このようにウォーミングアップとは、体温や筋温を高め、筋肉を実際の競技に即した動きができるように教育をすることといえます。そして、ウォーミングアップの目的の中でも特に重要なことは、繰り返しになりますが筋肉への教育です。競技中に正しい動きをしていれば滅多に怪我をするものではありません。しかし、ウォーミングアップ動作が捻挫をするような動作の予行演習になっていたとすれば、怪我をする可能性は増えます。競技の前に雑な動きをすることは最も避けておきたいことです。例えば、ゴルフでいえば、ラウンド前の練習で力いっぱいフルスイングをすることなどは、百害あって一利なしといえます。その力いっぱいのフルスイングは、体の連動性を失わせ、一部分の筋肉を使用することを命令しているようなものです。飛ばす距離は通常の半分でもいいので、ゆっくりとした動作を繰り返すことです(当たらなくて結構)。ゆっくりとした動作は体が連動しやすくなるので、ラウンド前に最高の教育をしたことになります。すべてのスポーツにいえることですが、ウォーミングアップで行う動作は、力んだ動きは避けて、実際に行いたい動作をゆっくりと正確に行うことです。体が連動すれは多くの筋肉が使われて、結果的に体温や筋温を上げることにもなります。ウォーミングアップとは、筋肉の教育作業と置き換えると効果が高まるでしょう。
スポーツを行っていない方も、この考え方は応用できます。体が疲れたなどと感じる時は、血流を促進させることが効果的です。そのために、例えば当施設で行っているスクワットをゆっくりとした動作で正確に繰り返すことです。スクワットは全身運動なので、血流だけでなく股関節などの柔軟性も向上しますので、疲労回復にはとても効果的といえるでしょう。
アームリング・パーソナルジム
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