今回は、たんぱく質の “摂る量” について書かせていただきます。
前回、たんぱく質を1度に摂取するのには上限があるという事を書かせていただきました。
その量はおよそ30gが限度と言われており、仮に1度に大量のたんぱく質を摂ったとしても
体がそれほど必要ではないと判断し排出してしまうという理由からです。
しかし、最近の研究では違った見解も出てきています。
その新しい見解とは、“タイミングによっては、30g以上摂取しても吸収する事ができる” というものです。
昔の力士は1日2回、大量に食事を摂って体を大きくしていったといいます。
仮に、30g以上は排出されてしまうのだとしたら、1日に摂取したたんぱく質はたったの60gに
なってしまいます。1日にたんぱく質の摂取量が60gというのはアスリートとしては極めて少ない数値で、
それであのような筋肉質な体が作り上げられたとは思えません。
まとめると、摂る量に関してはやはりタイミングが重要で、トレーニング後などは体が要求する
たんぱく質の量が多いため、1度に30g以上摂取しても時間はかかりますが吸収します。
しかし、運動をしていないのに大量に摂取したとしたら、それは前述した通り、
体はそんなには必要ないと判断し、余分な分は排出してしまうでしょう。
しかし、1度に大量に食事を摂るのは、かなり内臓に負担がかかりますのであまりお勧めはできません。
30gという量でしたら、内臓に負担がかからず、吸収もスピーディーなので、
やはり一般の方にはこの摂取の仕方が合っているのかなと思います。
トレーナー 大坪