「2%の水分を失うだけで、パフォーマンスは約30%低下する」。
こんなキャッチコピーのついたスポーツ飲料のCMを目にしたことはないでしょうか?
私たちの体の約60%は水分で出来ており、
たった4%の水分を失っただけでいわゆる脱水状態になってしまいます。
通常、口からとり込んだ水分は大腸や小腸で吸収された後、
血液や体液となって全身で使われます。
水分は体内に留まることはできず、絶えず尿や汗、呼気となって排出されるため、
脱水症状にならないためにも、とくに夏場など汗をかきやすい時期には、
水分をこまめにとり込むことが必要になります。
脱水状態になると、筋肉の機能や心臓の機能も低下しますので、
関連して運動のパフォーマンスも落ちてしまいます。
では水分補給にはどのようなドリンクが適しているのでしょうか。
職場や家にいる時などは、お水が無難でしょう。
お茶やコーヒーにはカフェインが含まれるため利尿作用がありますし、
ジュースやスポーツ飲料は糖質の過剰摂取になるため継続的に飲み続けるには向いていません。
ダイエット時の水分補給は、断然、白湯(さゆ)がおすすめです。
白湯を飲んで内臓機能を温めることで、血流が良くなります。
内臓の温度が1℃上がると基礎代謝も約10~12%上がると言われているので、
脂肪が燃焼されやすくなります。
我々も実際に白湯によるダイエットを試みた結果、スムーズに燃焼が進んだと確信しています。
運動時の水分補給については、
運動時間が1時間程度であれば水以外の飲み物を摂取する必要はありません。
もし飲むのであれば一般的なスポーツドリンクを薄めて飲むことをお勧め致します。
運動中の水分補給のタイミングの目安としては、20分ごとに約200ml(コップ1杯)程度の、
水分を取るようにすることです。
例えば、一般的なマラソン大会では4~5㎞ごと(20~30分程度)に給水所が設けられており、
適切に水分補給ができるようになっています。
このように上手に適切な水分をとることは、体の状態をいいコンディションで保つことにつながります。
のどが渇いた頃には、既に体内の水分減少が深刻になっている場合が多いため、
のどの渇きを実感する前に水分補給をするよう心がけることがコツです。