ダイエット&食事

コレステロールについての誤解

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前回、卵のコレステロールについて書かせていただきましたが、今回は、コレステロールの誤解について書きたいと思います。そもそもなぜコレステロールは悪者のイメージになっているのでしょうか?

それは、コレステロール値が高くなると様々な疾患をもたらすところにあります。血中のコレステロール値が高い状態は、『高コレステロール血症(高脂血症)』と言い、動脈硬化を引き起こしやすくなり、その結果、心疾患や脳血管疾患を招く恐れがあると言われています。この事から、卵を2個以上食べるとコレステロール摂取の基準値をオーバーするので、食べすぎは良くないということなのです。

ですが、最近の研究では、その認識は誤解であると言われています。実は、コレステロールを投与して、動脈硬化との関係を調べた研究は対象が人間ではなく、ウサギに行った取ったデータなのです。ウサギは草食動物であり、普段コレステロールをほとんど摂取しないので、投与されたものがそのまま体に反映されてしまったのです。

人間を対象に行った別の例では、卵3個分のコレステロール750mgを毎日摂取し、2週間後の体の反応をみるという実験が行われました。この実験結果は、『悪玉コレステロールが増加したのは全体の35%、残りの65%は変化しないか、低下した』というのもでした。また、善玉コレステロールについては44%もの人が増加したそうです。

まとめると、人は普段からコレステロールを摂取しているため、摂りすぎたとしても上手く調節する事ができるようです。ただし、高脂血症の方や普段のコレステロール値が高めの方は、体内で合成するコレステロールと食物から摂取するコレステロールのバランスを上手く調節できていないことが考えられるため、やはりコレステロールの摂取には気をつけた方が良いでしょう

トレーナー 大坪